ネコガールの恋

あとは、ネコ専務叔父さんさえ来てくれ
れば・・

しかし23時を越えても姿を現さない
ネコ専務に、ネコガールはナッツのため
に焦りを募らせていたが、

ナッツは気を紛らわせるためか、単に
本当に彼が気に入ったためか、隣の席に
ついた一学年下の東に、ハイテンション
で積極的に話しかけている。

東はちょっと気圧され気味ではあるが、
愛想よく、「うん」「そうだね」「それ
は凄いね!」などと言っていた。


「来ないね」

パーティーの開始から一時間近く経とう
としている23時21分、

ナンがこそこそとネコガールにささやい
たその言葉を、しかし耳ざとく聞きつけ
てしまったナッツは、ふっと表情を曇ら
せて、

「今日は来ないかもしれませんね・・」

とつぶやいた。