ネコガールの恋

ネコガールが宮城を見つけ、どうした
ものかとそちらをぼんやり見ていると、

宮城もちょうどネコガールたちに気づい
て、中年男性との会話を、すみません、
友人が来まして、ちょっと失礼、という
感じで切り上げ、ネコガールたちの方へ
歩いてきた。

宮城の服装は、濃紺のスーツに、赤い
ネクタイという、いつもと同じような
営業マンスタイルである。

パーティーのチケットには「くつろいだ
格好でお越しください」と書かれていた
のだが、

それでも正装で来るところが、宮城さん
らしいな、とネコガールには思われた。

もっとも、会場には他にもスーツ姿の
男性はけっこういて、たぶんそういう
人が、出版社の人なのだろう。