ネコガールの恋

「今夜のパーティーは、食べるのがメイ
 ンじゃないらしいな。

 ちょっとつまむような食べ物しかない
 ようだよ」

奥のテーブルに真っ先に目をやった大火
が、ちょっと残念そうな声で言う。

確かに、皿のほとんどは、サンドイッチ
とか、サラダとか、果物とか、お菓子
とかのようである。

立ち止まって会場をぐるりと見渡して
いる大火の格好は、アメリカ映画の探偵
のような茶色のトレンチコートに、ドイ
ツ軍人のような黒いブーツ、

ネコガールの方は、彼女にしては珍しく、
ふわふわしたカワイイ系の赤いドレス
であった。