ネコガールの恋

「じゃ、じゃあ、小説の中のネコガール
 っていうのは・・」

「ネコ専務シリーズ」では、主役のネコ
専務の助手として、才色兼備のネコガー
ルという20代の女性が出てくる。

ナッツの目の前のネコガールは慌てて
手を振って、

「あ、あれは、私には関係ないわよ!
 ネコ博士叔父さんは、ちょっとモデル
 にしたよって言ってたけど、

 ほら、話の中のネコガールはハーバー
 ド大学の出身だし、設定が全然違う
 でしょ。ネコ専務の親戚でもないし」

と強く否定した。小説の中のネコガール
は、初めはほんのチョイ役で出てきたの
だが、

巻を重ねるごとに、だんだん重要なキャ
ラになっていって、今ではネコ専務の
恋人のような位置付けになっているのだ。

それと自分を一緒にされてはたまらない。