「海堂のこと、好きだったよ」

私は海堂の背中を叩くと
大股で歩き始めた

私は
私らしく生きていく


そう決めた


一人では寂しい夜もある
心が寒い日もある


それは誰にでもあること



だから
自分の心の中に
無理に閉じ込める必要はないんだ


つらいなら
つらいと大声で言ってしまえばいい

寂しいなら
寂しいと叫べばいい


私には
受け止めてくれる人がいる


加藤先生や
蓉子がいる

他の友人たちだっている


お姉ちゃんだっていい
廉人さんだって


お母さんでも



お父さんはちょっと…
言いにくいや




大丈夫!
新しい恋愛はできる

海堂一人が男じゃない

世の中には
もっと良い男はいるよ


だから
私は私を受け入れてくれる男を
探すんだ

今日から
私は
新しい生活に足を踏み出そう!