妹の恋人は姉の彼氏の従弟

「海堂の兄貴は言うつもりはないの?」

「迷惑かけたくないの
婚約者がいても離れたくないって
言ったのは私だから」

「一人がつらないなら
こっちで生活すればいいじゃん
海堂に世話させればいい

『面倒を見る』って言ったんなら
責任をとるのが男だ」

私は何を言っているのだろう

二人が一緒にいると思うだけで
苛々しているのに

広子と海堂の応援をしてどうする

私は海堂が好きなのに
自分から別れる道を選んでいる

海堂と離れたくないって
思っているのに

私はどうしたいのか
わからない

けど
目の前にいる女を
冷たく放り捨てることもできない

「何が正しい選択か
私もわからない
だけど正しい道を選択する手助けはするよ」

私は広子を見つめた

「ごめんさない
私ってすごく嫌な女だよね

でも話せる人がいなくて…」

広子が下を向いた

「嫌な女かどうかはわからない
廉人さんの家でじっくり話そう」

「ありがとう」