妹の恋人は姉の彼氏の従弟

朝、登校していると
学校の正門に竹林広子が立っていた

私の顔を見ると
にっこりと微笑んで近づいてきた

「あなたが紫音さんですよね?」

「はあ…」

「少しお話したいんですけど
いいですか?」

「私に学校をサボれと?」

「あ…放課後でもいいですけど」

『可憐』という言葉がぴったりの
竹林広子が困った顔をしていた

男なら迷わず
包容したくなるような女の代表って
感じで
私は胸やけが起きそうだ



「別にいいですけど」

サボるのはどうかと思うけど
こんな気持ちで
授業を受ける気もないと言えば
ないから

私は広子と並んで
学校から離れていった


向かった先は
騒がしいカフェだった

私はアイスコーヒーを頼み
広子はホットココアを頼んだ

広子は深呼吸をすると
私の顔をまっすぐに見てきた


「あの……彰吾から聞きました
彰吾と付き合ってるって」

「別に」

「あれ?
付き合ってないんですか?」

「さあね」

広子は首をかしげていた
次の言葉を失ったようで
口をへの字に曲げていた