~Yumi~
バレンタインに見かけたあの浅見千尋って子。
きれいで…近寄りがたいオーラを放っていた。
あの人には負けるよ。
勝ち目がない。
でも
あの人生に興ざめした目。
あれはムカついた。
「ねぇ、ウチの話聞いてる?」
隣でカルピスソーダを飲む晴香があたしを見ている。
「あー、ごめんっ。考えふけってた。」
晴香は机にカルピスを置き、
頬杖をついて言った。
「菅原美々を殴って停学になった浅見千尋のこと。」
「あー、関係ないけどなんか腹立つ。」
あたしは飲み終わった午後ティーの
ペットボトルにフタを閉めて机を叩いた。
「自分は人より物凄いほど辛い思いしてるんだって面して
人を見下してそうじゃない?あの人。」
アタシの言葉のどこが面白いのか晴香はプッと笑った。



