~Yumi~
「逃げんなよっ!」
山崎があたしの手をつかむ。
「離してっ!!もぅあんたと付き合ってられないし、
サッカー部のマネージャーも辞める!!」
あたしがそう叫ぶと、
山崎の両側から男子がニヤニヤ歩いてくる。
「へぇ、そりゃ残念だなぁ。」
「せっかくだからさ、お別れになんかさせてよ。」
男子達があたしに近づいてくる。
逃げられない・・・
あたしはとっさに足元に置いてあったバットをつかむ。
「あっあの、すいませんっ!」
後ろから聞きなれない声が聴こえ、一同後ろを振り向く。
「あの・・・野球部の監督ってどこにいますか?」
何も知らない黒髪の男の子はさわやかな笑顔で聞いた。
それが彼との出会いだった。



