~Thihiro~ あたしは家の引き戸に手をかけた。 「もぅ行くのかい?」 今に居る祖母が言う。 「まったくまだまだ未熟者なのに…。 海外なんてあんたには早いよ。」 祖母のしゃがれた声には張りが無くなっていた。 そのせいだか分からないがなんだか聞きやすくなった。 前はうっとうしかったけど。 「…行ってきます。」