「ミミはね。」


今度は美々の番だ。


「なんか皆の悩みを聞いて解決させたい。」


へ?


「カウンセラー的なの?」


「えー…そういうのかな?


よく分かんないけど人の役に立ちたい。」




あたしたちもよく分かんないけど


美々がそんな職業に就きたいとは驚いた。



「だから、心理学を主に重視している学校に行くつもり。」



えへへと照れくさそうに笑う美々は


きっとその進路の事をまだ誰にも話していなかったのだろう。



「じゃあ、皆でその夢叶えよう!」



あたしは軽くなった弁当を持ち


ベンチから立ち上がった。



「うおっ、ゆーみん復活じゃん!」


「おお!いつもの猪突盲進ゆーみんだ!」


二人の声が明るくなる。




「あたしはいつものあたしだよ。」




そう、いつものあたし。