「行かないよ。その日、仕事あるし。 第一、悠ちゃんっていう人に会った事すらないからね。」 “そっかぁ”と南葉くんは残念がる。 南葉くんとあたしはこれ以上の関係ではない。 ただ一緒にいるだけ。 一緒にどこか遠出をした事もないし 手を繋いだりキスをしたりした事もない。 (一回、遊園地の近くの喫茶店で抱きしめられたけどあれは付き合う前の話だし。) たぶん、鈴浦夕実への罪悪感から、あたしはこれ以上を求めないのだ。 彼女が一番、彼を求めてる。 そこを知っているから手を出さない。