「それじゃあ、あいつと一緒じゃねぇか。」
ユキヤくんはつんとした声で言う。
そうだね、今、健太先輩と同じ事をしてるね。
「修業だかなんだかしんねぇが勝手にしろ。
もうこっちに迷惑かけんな。」
そう言ってユキヤくんはスタスタと歩いて行ってしまった。
一番、健太先輩の事を気にかけていたのはユキヤくんかもしれない。
野球部を途中退部して
いつの間にか卒業してしまった健太先輩。
この前の春休み、彼に会うと楽しそうな顔で話してくれた。
今は美術の専門学校へ行き
ビジュアル・デザイナーの道を目指していると言う。



