「まさか本当に・・・っ。」
松山は口を手で隠し、肩を震わす。
「誰から聞いたの?」
平然とした声であたしが聞くと、
松山はあたしから目をそらした。
「3年の教科担当をしてる先生たちが浅見さんの事を
話している所をたまたま聞いて・・・。
でっでも、たまたまだから…。
聞こうとして聞いたんじゃ…っ」
「俺は部活のOBから聞いて、最初から知ってた。」
ドアに寄り掛かる山崎は初めて会った時のように軽蔑した目で言った。
「今、俺を殺してもいいぞ?でも、目撃者はたくさんいるから。
すぐに捕まるだろうけどな。」
そして、教室の真ん中に立ち、話し始めた。
「・・・・2年前まで、浅見チヒロは人気なモデルだった。
でも、初のバラエティー番組で母親を呼び、
突然、現場に飛び込んだ父親が母親をナイフで殺した。
浅見チヒロも共犯だったらしいな・・・。
そのあと、父親は逃走。
浅見チヒロも芸能界から姿を消した。
そうだろっ?」
山崎は得意げに笑った。
「お前に会った時から気になっていたけど、
さすがに根拠がなかったからな。」



