それから一気に人々の声が大きくなる。
「うそ…。あの噂の…?」
「親殺しよ。」
「また何か事件を起こしたのかしら…。」
周りの視線があたしを刺す。
≪親殺し≫
あたしは何もやってない…。
≪親殺し≫
そうだよね…南葉くん?
南葉くんの顔から血の気が引いていく。
「南葉くんっ!?」
あたしは南葉くんの体を揺する。
「お願いだから起きて…!」
ねぇ・・・
あたしの前から居なくならないで・・・
「頭を揺すらないで!」
救急隊員が南葉くんからあたしを離す。
「すぐに運んで!」
「ねぇ!南葉くん、死なないよね!?
生きるよね!?あたしも連れてって!」
必死で叫ぶ声は誰にも届かない。
「君はこっちへ来なさい。少し事情を聞きたいから。」
パトカーから出てきたおじさんがあたしを険しい顔で見る。
≪あたしは母親を殺してない…っ≫
あたしは何も言わずにパトカーに乗った。
どうして…みんな
あたしの前から消えちゃうの…?



