「余計なお世話よ、ほんと。」
「アハハ、かもねぇ~w」
その横顔は今は笑っている。
「ねぇ、その大切な人って…
鈴浦さん?」
「へっ?」
ぎょっとした顔であたしを見る。
「いや…違うならいいんだけどさ…。」
「アハハハハ」
一瞬だけ、ほんの一瞬、
こっちまでドキッとした。
すこし…南葉くんの顔が赤い…?
すると、着信が鳴った。
「あっ、僕の。・・・夕実さんからだ!」
南葉くんは明るい声で電話に出る。
「えっ!?テレビに広兄が出てるの!!??
ありがとう!!見てみるね!!」
そう言って、鼻歌交じりに電話を切った。
「じゃあ、あたしも部屋に戻るね。」
「うん、バイバイ。」
南葉くんの笑顔は
あたしに向けられているものではないとすぐに分かった。
部屋に戻ると、3人はテレビに夢中で見ていた。
その中で、一人、あたしを見て、勝ち誇った顔をする女がいた。
「早かったじゃ~ん♪トイレでも行ってたん?」
鈴浦夕実はニヒヒッといたずら笑顔を見せた。



