【番外編集】オレンジ色の奇跡



「あーあ。絶交されてもしらねぇぞ」

『アイツが俺と絶交するわけねぇだろ』

「ま、確かに。じゃ、あと頼んだからな」

『ハルがやれよ』

「そしたらヤツにバレる。そしたら、理由も聞かずに啓輔を半殺し以上にするだろ」

『はいはい。了解ですよー。じゃ』

 ブチッと勢いよく電話が切れたのを確認して、テーブルの上に携帯を置く。

 ……啓輔、目ぇ覚ませよ。

 天を仰ぎながら目を瞑り、開いた後はテーブルから携帯を取り上げて。

 『うさたん』探しへと、指を動かした。



◆End