梟~幼少編~

「毎回すいません。面倒をかけてしまって…」
「そんな事はいいんだ。しかし龍峰には困ったね。強い者と聞けば老若男女問わず向って行く。」

秦はカルテを取出し診察結果を書き込んでいく。

「そのせいで、梟晩さんと俺の親父が居なくなったのにあいつは懲りてない」

威白は包帯が巻いてある痛々しい手に力をぐっと入れた。

「反省の意志があれば君に襲い掛かってこないよ。彼は強さを求め過ぎている。それを止められるのは、族長と」

いつもとかわらぬ笑顔で秦は言う。

「君だよ。威白。」