梟~幼少編~

ドカッ!バキッ!!

お互いの顔にぶつかるほんの数ミリ手前で両者は遠ざかった。
威白は顔に重たい衝撃が走り地面へ思いっきり叩きついた。
龍峰は腹を蹴られ数メートル先の気にぶつかっていた。

「まったく。おんしらもう二十歳を超える大人であろう?こんな子供みたいな喧嘩はよさんか」

二人を止めたのは師である族長の孫だった。

「ゴホッ。師匠…。これは喧嘩じゃありません。戦に向けての稽古です」

龍峰は起き上がって孫に近づきながら言った。

「威白。任務から帰ったらまずワシの所へ報告じゃろう」

威白は返事をしない。

「気絶したか。龍峰!おんしと威白はこれから3ヵ月は会ってはならん。決闘なんぞ以ての外じゃ。いいな」

孫は気絶している威白を肩に乗せその場を後にした。