梟~幼少編~

もう決闘を始めてどれくらい経っただろうか。
二人は息を切らしてまだ戦っていた。
辺りの霧はもうない。太陽が照らし始めていた。

「龍峰。俺は仕事帰りで疲れているんだ。休ませようとは思わないのか?」
「武隊は疲れていようが、病気だろうが、どんな状況でも戦うのが仕事だ」
「これは仕事じゃない!」
「だったらじっとしてろ!俺が楽にしてやる」

龍峰は勢いよく威白に向かってきた。

「しつこいって言っているだろう」

威白は腰帯に付けていた巾着のような袋に手を入れ中のものをギュッと掴み向かってくる龍峰目掛けて投げた。それは粉だった。
投げた後威白はすぐにその場を離れた。

「やばい!発火薬!!!」

向かってきていた龍峰もその粉に気づくと後退した。


ドオオオオオオオオオオオオオン


凄まじい音とともにその粉は爆発した。