梟~幼少編~

『俺が強くなるのは死ぬのが怖いからだ』

威白はあの時の事を思い出していた。
龍峰と戦ったあの日のこと。
龍峰は自分とは違った考えの持ち主だった。だからいつも衝突してた。
しかし、だからと言って仲が悪いわけではなかった。

『威白。梟悦をたのんだ』

そう言って龍峰は死んでいった。
その光景は今でも忘れられない。

走馬灯のようにかけていった記憶から離れ威白は席を立った。

「すまん。今日は疲れているみたいだ。子どもたちも待ってる」
「お疲れのところすいませんでした」

こうして二人は別れた。

外は少し冷え込んでいた。
もうすぐ冬が来る。