目を開けると…そこは初めて見た部屋だった??

私が目を開けたのに気がついたのか…
「おっ?起きたか?」
って笑顔で優しく私に拓はいった。

「私のいるべき場所じゃない…」
「お前のいるべき場所って??」
「聞かなくても…わかるでしょ?」
「全然!」
「決まってんじゃん…天国だよ!早く行こっ!!」

私がそう言って歩き始めた時だった。

「バカっ!!いいかげん…目を覚ませっ!!」
そういって…抱き締めた。
でも今の私には…聞こえない。それに…通用はしない。
「何でよ?何で?天国に行けないの?行かしてくれないの??」
「天国って言うのは…死ねば行けるんじゃないんだよ??ちゃんと最後まで頑張って生きた人にしかいけないんだよ!」
「違う…違うよ…」
「違ってない…。本当だ」

「だって…私は頑張って生きたよ??なのになのに何で??」
「死ぬって事は…もう…すべてわからなくなるって事なんだよ??」
「いいよ!わからなくなって…」「お前は…いじめ受けてた…辛かった。そうだよな??でも…お前が頑張ったことが全部チャラになっちゃんだぜ?頑張ったのに」
「いいよ…」
「よくない!!努力を無駄にしちゃいけない。」
「……………………」
「大丈夫。友達がいなくても俺が守るよ」
「拓……」

拓はそう言って笑った。

「ありがとう。」