「できた」
我ながらうまくいった。
鏡を見せると、静くんは苦い顔をした。
「だめだった?」
「いや、すげーうまく染まってるけど、やっぱ俺、黒髪似合わないなって思って」
「そんなことないんじゃない」
「そうかな。あ、これお礼、甘いもの好き?」
差し出されたのは、コンビニのカップケーキ。
「うん、すごく好き。ありがとう」
いつの間にか、緊張しないで喋っていた。いつからだろう。
静くんが携帯を開いて、目をまんまるくした。
「やっべ学校遅れる!」
「えっうそっ」
「自転車の後ろ乗ってっ」
我ながらうまくいった。
鏡を見せると、静くんは苦い顔をした。
「だめだった?」
「いや、すげーうまく染まってるけど、やっぱ俺、黒髪似合わないなって思って」
「そんなことないんじゃない」
「そうかな。あ、これお礼、甘いもの好き?」
差し出されたのは、コンビニのカップケーキ。
「うん、すごく好き。ありがとう」
いつの間にか、緊張しないで喋っていた。いつからだろう。
静くんが携帯を開いて、目をまんまるくした。
「やっべ学校遅れる!」
「えっうそっ」
「自転車の後ろ乗ってっ」

