それから、ずっと黙っていた。
 私は、じっと立ちつくしていた。

ぎい、ぎい。

 静くんが体を揺らすたび、ブランコは大げさに音をたててそれに同調した。
 オレンジ色の逆光に照らされた彼は綺麗で、その光が弱くなっていくのを、淋しいと思った。

ぎい、ぎい。