――咄嗟に掴んだプレゼント。 もしかしたらキョーちゃんが来てくれると思って、無意識に掴んだのかもしれない。 まだどこかで、期待しているのかもしれない。 公園の時計を見ると、時計の長針はあと少しで0を指そうとしていた。 …どうせだから、記念に地面にでも埋めていこうか。 そう思ってしゃがみ込んだ、その時。