「学校だぁ~ぁ!」
学校が見えると
気持ちがはずんで・・・
自分でもわからないうちに
走り出していた。
「てめぇ!俺より先に行くな!」
亮があとを追ってくる。
「怪我するよ~気をつけて~」
勇はゆっくり歩いている。
あーっ。空が綺麗★
綺麗な空を見上げて走る。
「琴音前!前見ろ!!」
「え?」
ドンッ!!!
「いたたたぁっ・・・。」
何が起こった?
何!?何?!
ゆっくり目を開けてみる。
?男の人?
私この人にぶつかったんだ!
「ごごめんなさいっ!」
あわてて謝る。
「大丈夫。君は怪我してない?」
男の人が立ち上がって
私に手を差し伸べる。
ってか背デカ!!
あまりの背のデカさに驚きながら
手を貸してもらって立ち上がる。
「琴音!」
亮と勇が駆け寄ってくる。
男の人が私を見てニヤッと笑った。
「琴音ちゃんって言うんだ。
俺は『白石 俊一』
君と一緒で今日からここの生徒。」
「よろしくお願いしますね。」
私が俊一君に笑いかけたら
なんか変な空気が流れた。
「琴音。行くぞ。」
亮が私の腕をひっぱって
校舎に向かって歩き出す。
「亮いたぃ~。」
勇が俊一に頭を下げて
私達の後について歩く。
これが私達の関係を崩す
出会いだったのかな?
私達は一言もしゃべらず
校舎に入った。