午後の授業


先生と・・・
先生とねぇ・・・。

頭の中はそればっかり。
授業どころじゃない。


新品のピンクのシャーペンを
筆箱からだして

ノートをやぶいて

『ここの学校の先生なんだよね?
ってことは玲奈の彼氏を見ることができる
ってことだよね?見たいな~』

そう書いて玲奈に手紙を回す。



しばらくして手紙がかえってきた。

『学校で会うと
抱きついちゃいそうだから
あんまり会わないようにしてるの。
職員室にいると思うから見に行ってごらん。
藤田 大樹だよ。』


抱きついちゃいそう!?

ふだん何やってんの!?!?


そんなこんなで午後の授業も終了




「さようなら。」





あいさつをして10分・・・

「二人とも遅いな。」

教室にはだれもいなくなった。




20分・・・。


なんかあったのかな?
教室を出てB組に向かう。


「きゃ~」
「かっこい~っ」

B組騒がしいなぁ。


B組の閉まっていた教室のドアを
開けようとした。


「え?」

その時見えたのは
10人ぐらいの女子に囲まれて

デレデレしちゃってる
亮と勇・・・。


二人に声をかける勇気もなく
なんだか見てるのも辛くて

走って一人で下駄箱に向かった。





サイテー!
私を待たせて女子に
デレデレしちゃって!!

モテるのは知ってるけど
あんなデレデレな二人
見たことないよ!

もう一人で帰ってやる!



いつもの道が
いつもと違うように見えた。


秘密基地に通じる
トンネルがある公園に寄り道。


「最低・・・。」


ブランコに乗りながら文句を言う。


ポタ・・。
「なんで涙なんかでてくんの・・・」

よくわからいケド複雑な気持ちが
込み上げてくる・・・。







「琴音ちゃん?」