心の瞳

幼なじみ

私の思い届いてるかな？





私。２人が近くにいすぎて


気付かなかったよ。



２人にこの想いが届きますように。






























空が輝いている。

まるで私の新しい期待のように。

鳥が静かに鳴いている。





今日から私、
『石橋　琴音』は
高校生になりますっ★


高校生活はＨＡＰＰＹに
なるはずだった・・・。









「勇ちゃん！亮ちゃん！」


私には
『山岸　亮介』と『西嶋　勇』

という幼なじみがいる。


私がここに
引っ越してきてからだから・・・

幼稚園からの幼なじみ。

幼稚園も小学校も中学校も一緒で
さらには高校も同じになった。



家はみんな横に並んでる。

私 　 亮　 勇　の順番で家がある。







「琴音おせーよ。」

口が悪いのが
『山岸　亮介』

亮ちゃん。



「遅刻はしょうがないよ。早く行こう。」

口が優しい（？）のが
『西崎　勇』

勇ちゃん。




二人の性格は
まったくの逆。

性格の逆の二人が仲よしなのが
私には不思議だった。


亮ちゃんはヤンキーだし
勇ちゃんはマジメ系だし。

だけどいつも一緒にいる。



幼なじみだから？




幼なじみだからなの？







私はさすがに男二人といられないから
女友達といるけど。

学校の登下校はいつも一緒。





これも幼なじみだから？







私にとっての幼なじみは謎が多い・・・。














亮ちゃんと勇ちゃんがゆっくり歩き出す。

私も二人の後を歩く。




ブカブカのローファーがぬげそうになった。


















私の心の瞳はまだ開いてなかった・・・。