「まあ、後はお前次第だけどな。50%の確立なんだから。」
「俺からしたら99%の確立でおっけいだと思うけどな…。」
はあ…。50%か…
「けど、早くしないと…やばいかもな?」
目を細めて言う拓斗。
「は?」
「ほら、」
拓斗が向けた視線の先には…
「っ!!」
楽しそうに笑う菜瑠の横には…俺の知らない男。
「っくそ…。」
小さく舌打ちした俺に拓斗がため息をつきながら
「だから早く告れって。」
と言う。
まじ、なんなんだよ。
てかそいつ誰だよ。
なんでそんなに笑ってんだよ。
俺はむしゃくしゃする気持ちを抑えて、気付けば歩き出していた。

