「どっちにしろ、振られたら気まずくなる。けどもし付き合えたら…って考えてみろよ。愛しの菜瑠ちゃんを独り占めできるんだぞ?」
独り占めかあ…
「そうだぞ~。あーんなことや、こんなことも…。」
あーんなこと…。
やべー…
って!!!!
「菜瑠を変な目で見るんじゃねえよ!」
側にあった教科書で真也の頭を一発叩いた。
「いって!!なんだよ、夏生が一番考えてんだろ!」
若干涙目の真也。
「ばーか。俺はいいんだよ。」
本当、他の男の頭ん中で菜瑠が…って考えただけで頭に血が上りそうだ。
「独占欲もはんぱねえな。」
またクスクス笑う拓斗。
しょうがねえじゃん。好きなモンは好きなんだよ。

