ラブホを巡る冒険

カトサンは、光浦よりも熟女を選んだわけか。
そして、まさぐっているだけのつもりが、誤発射してしまったというわけか。おお、悲しきマスターベーションブルース・・・



電車も走り始めているし、そろそろ出ようとボクは
身支度をし始めた。カトサンも髪のセットなどをし始めている。


販売機で会計を済ませ、ドアノブに手をかけた時だった。


カトサンがバツの悪そうな顔でつぶやく。


「やっぱり・・・やっぱり、出させてくれよお・・・!!!!」



友よ・・・すまなかった。
ボクが悪かった。


カトサンは、その後トイレにこもり、純粋なる妄想のみで、驚くべき速さでイッパツ終えた。



仕事の速い男とは、こういう男だろう。




そして、晴れやかな表情で現れたカトサンとボクは、豚骨ラーメンを食し、男同士の表参道~青山散歩をマンキツし、その夜タン塩とハラミなどをつつきながら、思い出話にふけるのであった・・・



めでたし、めでたし


(完)