しばらく自分の部屋でいろいろ考えて、でも、結局解決策はでなくて…



珍しく誰もいないリビングに降りた



冷蔵庫から残り物を取り出して簡単に夕飯を作った 


作ったものを食べながらあの人のことを考えた



「もうご飯食べたかな?」




「今何をしてるんだろう?」





「明日もバスに乗るのかな?」





「話しかけたいな」





「できるかな?」




などなど…自問自答を繰り返してた




そんなことを考えていると携帯が鳴った




画面を見ると同じ部活の小百合だった 




「大丈夫?具合よくなった?」



心配したよ、みたいな感じのメールが来た 



あたしはそのメールをみて


「ありがとう。大丈夫だよ明日はちゃんと部活出るよ」



メールを送信してあたしは自分の部屋に戻った 





次の日 




あたしはいつものバス停にいた



でも一人じゃない 



隣にゆきがいる
珍しく早く起きれたので



「一緒に学校行こう」
と朝、メールがきた




あたしはちょっと複雑な感じがしたけど




ゆきと一緒学校に行けるのが嬉しくて、嬉しくて 



「いいよ」




気付いたらOKメールを出していた



そしてゆきとバス停にいる


もうすぐバスが来る 




バスが来たらあの人が乗ってくる 



乗って来てほしい



でも、ゆきには会って欲しくない…




あの人を見てあたしはじっとなんてしてられない 



見てしまう



見ないなんて




たぶん…



いや、絶対できない




あの人に逢いたいから、このバスに乗ってるのに



絶対見てしまう



あの人を見てるあたしを見て、ゆきが何も感じないなんて 


ありえない


絶対気付かれる