大好きって言ってよ

「相模くんは、俺の憧れだったよ。そして、キミも――――」

私?

耕哉は分かるけど…

私は

あり得ない。

「キミ…自分では知らないだろうけど、かなりの人気だったんだよ?だって、あの相模くんが好きになるほどだもんね」

早乙女くんは、笑って言った。

「じゃあ…早乙女くんは、同中だったってこと?」

「そうだよ。知らなかったよね」

知らないよ。

だって、こんな金髪いなかったもん。

「高校入って、髪染めたり…コンタクトにしたんだ」

…どうりで、知らないと思った。

「嘘ついたのは、悪かったと思ってる…ごめん。でも―――――」

「でも?」

早乙女くんは、

言いにくそうな顔をしている。

なんなの?