いつもの
桜の木の下には
見知らぬ男子がいた。

「あの~…。」

声をかけてみたが
反応はなく
寝ているようだ。

「……んカー………」
「クスッ。ぐっすりやん。」

よくよく見るとけっこうイケメンじゃん。まつげ長~…超羨ましい。

とかなんとか考えている自分が嫌。

「あ…」

まつげが長いことの他に気づいたことがあった。

「この制服あたしの行く学校のじゃん。」


じーっと見ていたら視線に気づいたのか

「…う…ん」

起きてしまった。

あたしは動けなくなってフリーズしていた。

「…誰?今何時?」

あたしに話しかけてる!?
えーと…んーと…
「すっ…すみませんでしたー!!!」

なにやってんの自分!!

せっかく話せるチャンスだったのに!!!結構かっこよかったのに!!!



…でも

いいもんね★
どうせ同じ学校だから会えるっしょ。探すもん。