恋の唄




空は今日も快晴。


だからいいんだって。


快晴はもっと気分の良い時になってくれれば。



「はぁ……」



晴れ渡る空に似合わない暗いため息を吐く。



こんな時は柏木に心があったかくなるような歌を歌って欲しい。


でもそれはもう叶わない。


……だってアイツ、あたしを置いてけぼりにしたんだもん……。





あたしだって本当にススむベキ、ミチってヤツを考えたんだから。



でも

やりたいことなし。

特技なし。

夢もなし。


自分になんにもないことに気づかされただけだった……。



頭痛くもなるさ。