「はいはい!で?担任は何も言わないの?」 「言わないわけないじゃん。三田さんより早く三者面談決行したよ」 ニッて顔して。 やりぃって顔して。 ……やりくねぇから。 「やばいじゃん、柏木。どうすんの?進路、書き直すの?」 「さぁ……どうしようか……」 夕日に照らされた柏木は寂しそうに笑った。 今にもどこかに消えてしまいそうな儚い笑顔。 本当は音楽……やりたいんでしょ?