いつも通り、第二音楽室へ向かう。 バタンッ。 「三田さん、うるさい」 いつも通り、ギター片手の柏木がなんだかホッとする。 「うるさくもなるよ~!あたし今日、三者面談なんだよ?」 「へぇ。とうとう親呼ばれたんだ」 フッて鼻で笑いやがって。 いつも通り、ギターを弾く手は止めない。 「あんたは?柏木は?担任に何も言われないの?そんな進路希望で?」 「だから三田さん疑問符多いって」 ハハッて今度は声出して笑ってきた。