愛しの我が子!!

他に策は無いか…と思っていると、オレの部屋から微かに音楽らしき音が聴こえてきた。


「あらあら。凪ちゃん起きちゃったんじゃない？早く行ってあげなさいよ、パパ！」

「起きて何してんだ!?あいつは！」

「あたしも行く。未来から何てバカげてるから一回絞める」



お前が逆に絞めあげられるだろーよ。




家族全員でオレの部屋へ行くと、窓の近くにあるパソコンをいじっているワガママ姫の姿が…



「何してんの？」

「ニコニコ動画を観ている。この時代からあったのだな。」


ひとまず安心。オレの会社用のデータをいじっているわけじゃなかったんだな。


顔をこちらへ向けている姫様へ妹がスリッパの音を鳴らしながらやって来た。


まずは下がろう…。
今からオレの部屋で乱闘パーティーが開催されそうだ…。


「あんた、誰？」

「黙れクソガキ。勉強しろ。いい加減親を安心させたらどうだ？未来のお前はニートと化しているぞ。」

「あ゛あ゛？」


妹の額に怒りマークが見える。

グニョリと姫の頬を掴み、力を強めている。