なにも話さずに時間だけが過ぎていく。 今日は、平日だからひろちゃんはお仕事なのに寝なくて大丈夫なのかな? 「寝なくて大丈夫?」 何度もこの質問ばかりを繰り返している。 車の時計が午前3時を回った頃― 『もう帰るよ。またな』 最後に思いっきり抱きしめられた。 そして、おやすみのキスをした。