明日晴れたら

あたしが事情を話すと、刹くんは電話越しに頷いた。
『うん。分かった。いいよ』
「わ!本当ですか!?」
大切な留衣の親友だしね、と刹くんは付け足す。
うーん、すっごく良い人!
「あ、じゃあ、あたし達駅前の最近できたカフェにいるんで」
『すぐ行くからー』
電話を切ると、あたしは満面の笑み。

海音字 恭弥。
…どんな人なんだろう♪


― 20分後 ―


「……来ないねぇ」
「うん」
刹くんとの電話から20分がたっていた。
「すぐ来るって言ってた割には刹遅いし」
留衣は半分呆れモード。
うん。まぁ、ちょっと遅いかも。
「あたし、ちょっと外見てくる」
なんだか、じっとしてられないし。