明日晴れたら

…わ、異空間。

なぜだか分からないけど、そう感じた。
彼の顔はこれ以上にないって位に整って
いた。切れ長な黒い瞳。
白い肌。
モデルとは違う、媚びない美しさというんだろ
うか。


だから、あたしは思わずドキッとして顔が赤くなった。
…か、かっこいい。

見とれていると、
「どうしたの?」
と、声をかけられた。
「あ、いっいえ!何も…」
さすがに見とれてましたなんて言えない。
「これ、ありがと」
彼はそう言って笑った。
わお、かっこいい…。
ちょっと今日ついてるかもーってそうじゃなくて!
「あ、の。さっきなんでケンカしてたんですか?」