「こら、朋也!!そういうこというな!!」
「に、にいちゃんがおこった!!」
な、なんだこの兄弟・・・。
そのあと、転校生の部屋に案内されて、
弟の朋也(ともや)くんがタオルを貸してくれた。
「12月に雨に打たれるやつ、どこにいんだよ。」
「・・・あんたには、関係ないじゃん。」
「いや、関係なくないね。
なにがあったのか、話してもらおうか。」
・・・つくづくめんどくさい、この転校生。
「タオル貸してくれたのはありがたいけど、どうしてそこまで話さなきゃなんないの?!」
「へぇ~、そういうこと言うんだ。じゃぁいいよ。
言わないんだったら、『清瀬 万琳と風間 瞬は別れた』って、デマ流してやるよ。」
――――っ!
「言えよ、ほら。」
そういって、転校生はあたしを見た。
あたしは・・・。
「・・・おい、何で泣いてんだよ。」

