有無を言わさず、
あたしの腕を引く転校生。
口を開こうとして、かなり寒かったことに気付く。
思うように、言葉が出ない。
少し歩くと、
かわいらしい一軒家が見えた。
「あれ、俺ん家。」
そして、玄関の扉を開ける。
「ただいまー。」
「お、おじゃまします・・・。」
そこには、
小さな男の子が立っていた。
・・・え、もしかして。
「・・・あんたの子?」
「んなわけねーだろ。弟だよ、おとーと。」
お、弟?
その子は目を大きくして叫んだ。
「に、にいちゃんがカノジョつれてきた!!!」
・・・はぁ~~?!
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