2つに分かれた道が1つに交わる。リュウとショウは今、再び同じ道の上に立った。しかし乗り越えなければいけない壁はある。我を通せば犠牲が伴う。それは承知の上――。ベクトルは1つ。しかし、ハードルは2つ――。それを先に口にしたのはリュウだった。
「モナートはどうすんだよ? それにケイだって」
「モナートの方は俺がなんとかする。ケイの方はお前がなんとかしろ」
「なんとかって、そんな簡単な話じゃねぇだろ? メンバーとかスタッフとか……」
「心配すんな。お前は首を長くして待ってりゃいいんだよ。それよりそっちこそ大丈夫かよ? ケイを説得できんのか? 順調にいってれば医師免許を取って、おそらく今は臨床研修中のはず」
「それなら任せとけ。俺にはケイを一発で落とせる口説き文句があるからよ。お前こそ首を長くして待ってりゃいいんだよ」
「それともう1つ……」
ショウにはリュウに確かめておきたいことがあった。
「レイに会いに行ってあげてくれ」
「ああ。わかってる」
2人の合言葉。
「レイの夢は……」
リュウが先導する。
『俺達の夢!』
2人は声を揃えて誓った。声を上げて笑った。止まっていた時間が動き出した――。
「俺からももう1つ……」
リュウにもショウに言っておきたいことがあった。
「マキオはチビ助じゃねぇ」
「ああ。わかってる」
「モナートはどうすんだよ? それにケイだって」
「モナートの方は俺がなんとかする。ケイの方はお前がなんとかしろ」
「なんとかって、そんな簡単な話じゃねぇだろ? メンバーとかスタッフとか……」
「心配すんな。お前は首を長くして待ってりゃいいんだよ。それよりそっちこそ大丈夫かよ? ケイを説得できんのか? 順調にいってれば医師免許を取って、おそらく今は臨床研修中のはず」
「それなら任せとけ。俺にはケイを一発で落とせる口説き文句があるからよ。お前こそ首を長くして待ってりゃいいんだよ」
「それともう1つ……」
ショウにはリュウに確かめておきたいことがあった。
「レイに会いに行ってあげてくれ」
「ああ。わかってる」
2人の合言葉。
「レイの夢は……」
リュウが先導する。
『俺達の夢!』
2人は声を揃えて誓った。声を上げて笑った。止まっていた時間が動き出した――。
「俺からももう1つ……」
リュウにもショウに言っておきたいことがあった。
「マキオはチビ助じゃねぇ」
「ああ。わかってる」

