「なあ〜?おねが〜いだから…」

顔の前で手をあわせ、必死にねだった。

ちゅっ…

不意になにかが唇に触れた…

気づいたのは、はなれたあと。

真っ赤な結衣をみてから…

ヤバい…
今のキス……?

そう確信してからみるみるうちに赤くなっていく俺の顔…

たのむ……!

今こっちみないでくれ……
そんな必死の願いも、神様までは届かず、パッとうつむいていた顔を起こす結衣…