―――――うす暗くなってきた18時ごろ…

ウチは隆哉と、【VLIZUM】(ブリズム)というレストランに来ていた。

「あ〜、お腹いっぱい♪
もう食べられないよ〜」

「えっ…。」

「ん?何?」

「もうなにも食べられない?」

「えっ?急にどうしたの?」

「いーから!
まだはいる?」

「う〜ん、デザートならねっ☆」

「よかったあー!
じゃあ…」

「え?何がいー」
…の?

ウチの言葉をさえぎって、隆哉がウェイトレスをよんだ。

「すみませえーん!!!」

「はあーい。」

かわいらしい声が聞こえて、ウチらの席に女の人がやってきた。

女の人と言うより、女の子って感じの、まだ若いウェイトレスだった。

「あの〜、予約したものですが…例のものをお願いしたくて…」

「はい、稲川さんですね?
少々お待ちください。」

「はい。」