でも…本当になると…以外と辛いなぁー…

那雪は…いつも通り花の隣の席に座った。

私は花に呼ばれて廊下に出た。
「蘭…それでいいの?」
「何が??」
「那雪の事…」
那雪という名前を聞いただけで涙が流れて来た…
「わかってたんだ…」
「何を…??」
「こうなること…最初からわかってた。でも…以外と現実になると辛いね。」
「蘭……。」
「ゴメンね…何泣いてんだろーね?」
そんな私の姿に花は優しく抱き締めてくれた。
「今は…笑顔で那雪におめでとうって言ってあげたい。」
「わかった。」

そう言って…私たちは…教室に入った。

席についた。
私と花は声を合わせて那雪に…
《おめでとう》
そう言った。

那雪は困った顔をした…
まるで悲しんでるかのように…何で?OKしたのに…