そして、私は向こうにフェンスがあるのを見つけた。

私はそのフェンスに近づいた。

これくらいなら乗り越えられるなぁ。
下は芝生だけど、ここは9Fだし、落ちたら即死だろう。
死に損なうことだけは避けたい。


「どうしたんだい?こんな暗いとこに連れて来て」
おじさんがニヤつく。

別に連れてきてはないけど…と思った。

そして、私はフェンスを乗り越えた。

やっぱり少し怖いかも…と足が多少すくんだ。
でも…行かなきゃ。


おじさんの表情が一気に青くなった。

「い…一体なにをしてるんだ!?早く戻ってこい!」

私は首をゆっくり振った。