私は机の中から便箋セットを取り出した。

桜が書かれた綺麗な便箋で、私はとても気に入っていた。
これに私は今から…。
家族に宛てた手紙を書く。
つまりまぁ…遺書ってことになる。

私はペンを走らせた。

まずは…やっぱりお母さんかな。
本当に迷惑かけた。
悲しい想いもたくさんさせた。
でも本当に感謝してる人。
お母さん、ごめんね。

私は手紙を書いていて、
涙が溢れてきた。
ポタリポタリと便箋を濡らしていく。
あーぁ。
なんで泣いてるんだろう。
それに…。
なんで今、
お母さんに抱きしめてほしいなんて思ってるんだろう。
弱いね、私。
ごめんね、お母さん。