「もう、花火終わっちゃうんだね」
 
 「らね。もう、終わりらね」
 
 「私…もう、修ちゃんと会えない」
 
 「…ん。そらねぇ…、聞いたが~よ」

 静かに修ちゃんは告げる。

 「7月の終わり頃、ゆっこが病院で意識不明になって…そのまま起きなかったって」
 
 「そっか、じゃあ、あのまま…」
 
 「俺、約束…ゆっこと約束してたっけ、きっと会えるって思ってたが~よ」
 
 「え?」